犬を散歩に連れて行こうとしたら、その場で固まって動かない…
そんな経験はありませんか?
愛犬が突然散歩で歩かなくなると、飼い主は「どこか悪いのでは?」と心配になりますよね。
実は、犬が散歩で歩かない原因は一つではなく、体調・心理・環境などさまざまな要因が絡み合っています。本記事では、犬が散歩で歩かない理由とそれぞれに合った解決策を、初心者にも分かりやすく解説します。
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犬が散歩で歩かない主な原因

1.体調不良やケガ
最初に確認すべきは、犬の健康状態です。
肉球のケガ、関節や足の痛み、熱中症などが原因で歩けなくなることがあります。
チェックポイント
- 足を触ると嫌がる
- 歩くときに足をかばう
- 元気や食欲がない
2.散歩への恐怖や不安
特に子犬や保護犬は、外の環境に慣れておらず、恐怖から歩かないことがあります。
また、工事の音や車の音、人混みなどもストレスの原因です。
対策
- 静かな道を選ぶ
- 短時間から始めて距離を延ばす
- おやつやおもちゃで外の時間を楽しい体験に
おやつやご褒美を使って散歩に慣らす際には、お手のしつけ方法はこちらも参考にしてみてください。
3.環境や気候の影響
真夏のアスファルトは肉球を火傷させる危険があり、真冬の寒さも犬を動きにくくさせます。
また、雨や雪も散歩を嫌がる理由になります。
ポイント
- 夏は朝や夕方の涼しい時間に散歩
- 冬は暖かい時間帯に行く
- レインコートや靴を活用する
4.散歩コースやペースが合わない
毎日同じ道で飽きてしまったり、飼い主の歩くペースが犬に合っていない場合もあります。
対策
- コースを定期的に変える
- 愛犬のペースに合わせる
- 匂い嗅ぎタイムを確保する
待てを活用すると、歩き始めのタイミングの調整がしやすくなります—詳しくは犬に待てを教える方法はこちらで解説しています。
状況別:歩かない原因と対策

1.子犬の場合
- 外の音や景色が初めてで不安
- 首輪やハーネスに慣れていない
対策
家の前や庭から少しずつ慣らし、ポジティブな体験を積み重ねる。
2.シニア犬の場合
- 関節痛や筋力低下
- 視力・聴力の衰え
対策
負担の少ない短時間散歩や柔らかい地面を選び、歩行補助ハーネスを活用する。
3.多頭飼いの場合
- 他の犬のペースに合わせられない
- 群れの中で不安を感じる子がいる
対策
最初は1匹ずつ散歩させ、慣れてから一緒に行くようにする。
季節別での散歩の工夫

- 夏:朝夕の涼しい時間帯、水分補給必須
- 冬:防寒着やブーツで冷え対策
- 雨の日:レインコートで濡れ対策+短時間散歩
- 花粉シーズン:散歩後に体を拭き、室内に花粉を持ち込まない
犬が歩かないときの正しい対処法

ステップ1:健康チェック
歩かない状態が続いたり、元気がない場合はすぐに動物病院へ。
ステップ2:安全な環境を選ぶ
静かな公園や住宅街など、落ち着いて歩ける場所を選ぶ。
社会化が進むと外での不安が軽減されます。詳しくは犬の社会化とは?成功するポイントはこちらへ。
ステップ3:短時間から慣らす
歩き始めに視線を合わせて歩く誘導をするためのコツは、アイコンタクトを教える方法はこちらをご覧ください。
ステップ4:ポジティブな経験を積ませる
おやつで誘導する場合は、安全性に配慮しましょう。詳しくは人間のお菓子のリスクについてはこちらで解説しています。
Q&A:よくある質問

Q1. 座り込んだら抱っこしてもいい?
短距離ならOKですが、毎回抱っこすると「歩かなくても抱っこされる」と学習する可能性があるため注意が必要です。
Q2. 他の犬とすれ違うときに歩かない場合は?
距離を取り、犬が落ち着けるスペースを確保するようにしましょう。
散歩前のチェックリスト(5つ)
- 体調は良いか(食欲・元気・排泄)
- 気温や天候は適切か
- リード・首輪・ハーネスの装着確認
- 水分補給の準備
- 安全な散歩ルートの確認
やってはいけないNG行動
- 強引にリードを引っ張る
- 怒鳴る・叱る
- 高温のアスファルトや極寒の時間帯に連れ出す
まとめ

犬が散歩で歩かないのは、体調不良・恐怖心・環境要因など複数の理由があります。
原因を見極め、愛犬に合った方法で改善することが大切です。安全で楽しい散歩時間をつくれば、犬との信頼関係も深まります。この記事が僅かでもご参考になりましたら幸いです。
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